アスファルト防水
2025-01-29
こんにちは岡本です!
今回はアスファルト防水についてお話していきたいと思います。
アスファルトと言いますと道路のイメージが強いと思いますが、建物の防水にも広く使用されています。
アスファルト防水には熱工法と呼ばれる釜焚きをして溶けたアスファルトを流し、シートを貼り付け
シンダーコンクリートなどで表面を覆うものと、アスファルトシートを露出させて貼り付ける
露出アスファルト防水があります。
露出アスファルト防水の中にもシートの裏をトーチで炙って貼り付けるトーチ工法と
シート自体が粘着シートとなっており貼り付けていく冷工法の2つがあります。
それでは各工法を簡単に説明していきます。
まずは熱工法です。
釜で溶かしたアスファルトを流し、シートを貼り付けていき防水層を形成し、
その上にシンダーコンクリートなどで表面を覆い完成です。
新築工事の際に多く用いられる工法となります。
マンションの屋上などで、見た目はコンクリートだけど縦横に目地が入っているものがアスファルト防水で、
表面のコンクリートを壊すと下からアスファルトの防水層が出てきます。
次は露出アスファルト防水トーチ工法です。
アスファルトシートの裏側をトーチを使って炙り、アスファルトを溶かして貼り付けていきます。
10㎝づつラップさせて貼っていき、継ぎ目に専用のコーチングで目止めをして完成です。
防水シートの表面に砂が付いたようになっているのが特徴です。
最後に露出アスファルト防水冷工法です。
トーチ工法と似ていますが、火器を使用することなくシート自体が自着シートとなっているため
そのまま張り付け転圧していく工法です。
アスファルト防水はアスファルトを使用するため、他の防水よりも重く、荷重がかかるのが特徴です。
ただ歴史も古く信頼性の高い防水となっています。
熱工法・トーチ工法に関しては融解したアスファルトを均一にする必要があるため、
職人の腕によるところが大きいのも特徴の一つと言えます。
防水が終わるとサッシ等のクリーニングを行い足場解体をして大規模修繕工事は終わります。
長期間にわたりお付き合いいただきありがとうございました!