鉄筋の引張試験
2022-11-09
こんにちは!つぼっちです(≧▽≦)
今回ご紹介するのは、鉄筋の引張試験というものです。
まず、鉄筋は工場で加工される際6~7mの長さまでしか製造、加工できません。
ですが建物は縦や横に10m以上ある場合があります。
その時は鉄筋も同じような長さが必要になります。
しかし先ほども言ったように鉄筋はある程度の長さまでしか加工されてこないので
足りない分は継ぎ足さなければいけません。
その方法としては鉄筋の端と端の数十cmを重ねて長さを確保する
☜ 「重ね継手」
という方法と、
☜ 「ガス圧接」
という鉄筋の端部と端部を溶かして
くっつけて1本にする方法があります。
そのガス圧接を行った鉄筋と鉄筋がきちんとくっついているかどうかを
調べる際に行われる試験が鉄筋の引張試験です。
☜ 試験前の様子です。
現場で圧接した鉄筋を試験用に抜き取った物です。
抜き取った箇所は同じ太さの鉄筋を再度圧接して
繫げておきます。
現場で圧接した鉄筋を試験用に抜き取った物です。
抜き取った箇所は同じ太さの鉄筋を再度圧接して
繫げておきます。
☜ いよいよ試験ですが
写真のように
機械にセットして引っ張ります。
ものすごい力で引っ張っていき、限界がくると『Bonn!』と大きな音がしてちぎれます。
ものすごい力と言いましたが、数値でいうと「228kN」で引っ張りました。
これはどれくらいの力かというと100kNが約10.2tの質量に作用する力なので
228kNだと約23tの質量に作用する力となります。
乗用車1台が約1tなので23台分の質量に作用する力となります。
☜ 引張試験を行った後の鉄筋です。
写真のように「折れた」とかではなく
「ちぎれた」というのがわかるかと思います。
また、ちぎれた位置が圧接された箇所(丸く膨らんでいる部分)
ではなくずれた位置がちぎれているので圧接箇所の方が
強くくっついているとわかります。
今回の引張試験は一緒に同行していただいた上司も初めて見たと言っていたのですごく貴重な経験でした。
前回の加工場に引き続き中々体験できないことをしてきて大変勉強になりました。
今後も知識と経験をどんどん増やしていき成長していきたいと思います。
最近は気温も下がり、寒くなってきましたので皆様体調に気を付けてお過ごしくださいm(__)m